依存的な行動を止める方法

ピエール瀧容疑者のコカイン摂取が衝撃を呼んでいます。人気がある人だっただけに各方面に影響を及ぼしているようですね。僕の周りでも動揺している人がいます。

コカインは依存性が高い薬物であり、摂取し続ければ、依存症、いわゆる中毒になってしまいます。しかし過去にもコカイン中毒を克服した人がたくさんいるように、依存症を止めることは可能です。どんなに強烈な薬物依存であっても、克服できないものはありません。決して不治の病ではないと断言します。
僕は依存症は病気ですらないと思っています。

依存症を克服する心理テクニック

でも、どうやって止めたらいいのでしょうか。

私は、性依存やポルノ依存から脱却をテーマに研究して来ました。現在では糖質・糖分への依存から抜け出す方法を考えています。後者については、実際に自分で実施し、1年間で20キロ近く痩せて、リバウンドもしていません。
1日100本吸っていたこともあるタバコも止めましたし、お酒も普段は飲まないようになりました。
しかし、なかなかその方法を伝えるのが難しいのですが……。

私の手法の基本な考え方は、依存の対象となる物質・行為の解釈を変えることです。甘い物や炭水化物は食べたら満足しますが、またすぐに求めたくなります。これこそが依存性のある物質である証拠です。

ですから「食べても、すぐにお腹が空く感覚」の解釈を変えます。

食べても食べてもすぐにお腹が空く。そんなものを食べていれば、当然、肥満になる。はてには糖尿病につながりかねない。うつ病も近年、失明や腎臓病と同様、「糖尿病の第四の合併症」だと言われています。また、糖質はガンの餌であることがわかっていますし、最近ではアルツハイマー・認知症の原因のひとつだとも言われています。
このようなものと、「食べてもお腹が空く感覚」としっかり結びつけるわけです。

糖分・糖質=肥満、糖尿病、ガン、うつ病……

逆に考えると、糖分・糖質を遠ざければ、スリムな体が得られ、心身ともに健康になれます。そうと考えて、糖分・糖質を食べずに済めば大喜びするのです。全身で喜びを表現すればするほど、脳は学びます(ちなみに、これがワークショップでやった「やる気スイッチ」の正体です)。
これを繰り返せば繰り返すほど、解釈が変わっていき、糖分・糖質を求めなくなります。

摂取しなければ欲求は収まる

もうひとつ、依存症の特徴として、「しばらく摂取しなければ、欲求はなくなる」という特徴があります。

ベトナム戦争終結後、アメリカ政府が恐れたのは、薬物中毒が街にあふれることでした。ベトナムでは米兵の間でヘロイン中毒が蔓延しており、その米兵達が帰還したらアメリカ全土でヘロイン中毒者が増えるのではないかと危惧されていたのです。

ところが実際にそのようなことは起こりませんでした。当時のアメリカでヘロインを得ることはそう簡単なことではなく、大抵の中毒者は再びヘロインを手にすることはできなかったのです。 それでどうなったかと言うと、どうにもなりませんでした。ヘロイン中毒者だった米兵は、いつの間にか依存症を克服し、ヘロインも広まりませんでした。

タバコもしばらく吸わなければ、吸いたいという気持ちはだいぶ収まりますし、お酒も同じです。コカインよりもヘロインのほうが依存性が高いので、コカインだって摂取しなければ、欲求は少なくなるはずです。

欲求が高まるきっかけ

ところが、過去の記憶・経験があると、何らかのきっかけで、依存の対象を求め始めてしまうことがあります。この事実を知っているから、いわゆる売人はドラッグ経験者につきまとい、白い粉が入った袋を見せたり、連絡先のメモを渡したりします。このような行為が「キュー」(合図)になって、ドラック経験者の欲望が再起動するのです。

だから、薬物を取り締まることは大切ですし、もっと重罪にしてほしいとは思いますが、薬物経験者を守るためには、環境を整えるだけでは足りません。自分の内側から薬物への解釈を変えて、「俺にはもうコカインなんて必要ないんだ」と確信することが大切なのです。

なんだか長くなっちゃいましたが、ピエール瀧さんも克服してほしいと祈っています。

あ、あと、清原和博さんについても書きたいことがあったのですが、それはまたの機会に。